すずめ歯科院長 鈴木宏治のブログ
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保険診療について

12/4に、宮城県歯科医師会主催の講習会に参加させて頂きました。

東北厚生局指導監査課に赴任された指導医療官の、岡田周策氏から、「診療録は誰のものか」というタイトルでご講演いただきました。

岡田さんから、「診療録は患者さんのもの」であり、「診療録は歯科医師のもの」であり、さらには「診療録は日本の未来のためのもの」という大きなテーマのお話を聞かせて頂きました。

診療録に関しては、しっかりとまとめているつもりでいましたが、岡田さんのお話をお聞きし、上記の3つの視点から、診療録をさらに充実していくためのヒントを得ることができました。

 

より良い診療録を見ることで、これまでの治療の経緯や、症状の変化を今よりもより精細に確認して診療を行いたいです。

いびき。そして睡眠時無呼吸

11/23に、睡眠歯科学会に参加してきました。

予定していた参加者数を上回ってしまったらしく、立ち見状態だったり、基礎講座も席を増やしたりで、予想以上の参加者数だったようです。

今回は、エキスパート編を受講しましたが、東京医科大学循環器内科の高田先生からは、高血圧や心房細動といった心血管リスクと、閉塞性睡眠時無呼吸との関連や、睡眠検査への新たな見方についてのお話をしていただきました。循環器系の問題と、睡眠時無呼吸の関連は有名だと思いますが、研究データを拝見したり、AHIという睡眠時無呼吸の指標について、回数ではなく質でみてみようという試みはとても興味深く、睡眠と循環器障害についての理解が深くなったと感じました。

 

滋賀医科大学睡眠行動医学講座の角谷先生からは、睡眠障害に対する動物モデルの作成や、動物種の違いによる睡眠の違いや、研究モデルとしての特徴についてお話をしていただきました。大学で研究をしていた際に、動物モデルについては多少分かっていたつもりでしたが、ここまで動物モデルについての話を詳しくお聞きすることができ、睡眠の分野以外でも、今後論文を読む際に、より内容が理解できる一助になる貴重な講演でした。

 

筑波大学国際統合睡眠医科学研究機構環境生理学の佐藤先生からは、ご自身が開発したNasal Airway Stent(NAS)について開発について、そして今後の展開についてお話をしていただきました。

商品名としては、nastentと呼ばれている装置ですが、開発者の佐藤先生から、お聞きすることができ、よりイメージが深くなりました。

閉塞性睡眠時無呼吸に対する装置として、現在はnasal CPAPや、歯科医院で製作するオーラルアプライアンス(スリープスプリント)が一般的ですが、このnastentも今後一般的になるのではないかと思います。CPAPは、効果が高いのですが、患者さんの受容が低く、あまり長時間利用できないという状態で、オーラルアプライアンスは、受容しやすく、形態によっては効果もある程度認められ、学会での発表では、軽度ではない患者さんにも効果が出ているというデータも出ていますが、CPAPほどの確実な効果がないといったように、現状ではCPAPの受容性の改善、オーラルアプライアンスの確実性の向上が望まれています。

nastentは、やはりCPAPほどの確実性はなく、気道の閉塞位置が低い方や、肥満の強い方では効果が出にくい現状ですが、患者さんにとっては、より小さいnastentは、CPAPよりも受容しやすいようです。

3者3様の特徴があるため、患者さんの状態や、要望によって使い分けができるようになれば、睡眠時無呼吸の方の健康状態にうまく寄与できる医療が提供できるようになるのではないかと感じました。

 

睡眠時無呼吸は、生活の質や寿命にも影響すると言われているので、しっかり眠れるということに我々歯科医師もサポートができるのは、名誉なことだと思います。また、眠気を強く感じる方で、睡眠時間はしっかり取っているのであれば、専門の医療機関を受診されることをお勧めします。

 

勉強熱心な歯科医師

11/20に、六丁の目で開業されている齋藤先生のクリニックに寄らせて頂きました。私と、年齢も開業年数も近い先生で、色々とお話を聞かせて頂き、とても参考になりました。

齋藤先生のクリニックでは、私の導入したい器材がすでに導入されており、使用されている先生の意見や、コストがとてもかかっているため、大変な部分もあるけれど、それに見合った価値があるという話を聞かせて頂きました。

 

仙台市という同じ地域で、頑張っている先生と出会うことができ、今後も心強いつながりができたなと感じた日でした。

技工士さんと歯科医師との連携あっての、良い入れ歯

11/18に、札幌で行われた入れ歯のセミナーを受講させて頂きました。

3回に渡るコースの最終日で、上の写真のサーティフィケーションをいただきました。

このコースを主催している、札幌のプライムデンタルさんという技工所さんも、コースの最中はスピーディーに、かつ質の高い入れ歯を作製して頂きましたが、このコースを始めた当初は、まだ今のような技術を有しておらず、講師の先生のアドバイスを受けつつ、今のクオリティに到達したそうです。

 

コースの終わりの代表の話で、「歯科医師、歯科技工士、歯科衛生士が共通の知識と認識を持って治療にあたることで、患者さんにより良い医療を提供できるようにしたい」(内容の細かいところは多少変わっているかもしれません。)と仰っていましたが、歯科医療は、色々な役割を持った人達が携わって行われているので、どこか1箇所が優れていても、総合的には質が高くなりませんし、どこか1箇所が劣っていると、総合的に劣ってしまうので、モチベーションの高い人たちと今後もつながりを持って、患者さんにより良い治療を提供していこうと思います。

 

今回のコースも、歯科医師の先生、歯科技工士の方々との良い出会いがあり、とても有意義な3日間でした。

良い入れ歯を作るために

11/11に、札幌で入れ歯のセミナーに参加させていただきました。エグザイルが札幌に来るということもあり、私のミスもあり、参加が一時危ぶまれたのですが、無事受講することができました。来週も参加するのですが、来週は嵐が札幌に来るようで、若干の不安がありますが、とても勉強になるセミナーなので、次回も間違わずに参加したいと思っています。

 

ところで、今回のセミナーの内容ですが、入れ歯を作るにあたって、おそらく最も重要で、最も難しい部分である「かみ合わせの位置決定」についての内容でした。

講師の齋藤先生は、入れ歯の大家ですので技術ももちろん一流ですが、噛み合わせの位置を決定するための考え方と手順が秀逸でした。

噛み合わせの位置を決める際に、エラーをなるべく少なくするために、「すずめ歯科」でもロウで作られた噛み合わせの決定装置と、ゴシックアーチ と呼ばれる装置を利用していますが、ロウで作られた装置で、噛み合わせの高さを決める際の、データの取り方が細かく、誤差をかなり減らすことができるのではないかと感じました。

実際に、患者さんのご協力で、噛み合わせの決定をさせていただきましたが、直接講師の先生の技術を見て、反復練習できるため、自分の臨床に落とし込みやすい内容でした。

また、より若く見える入れ歯を作るためのポイントや、顎の関節との関係等盛り沢山の情報で、入れ歯作りに対する考え方が、自分の中でよりはっきりした実感があります。

 

次回は、完成した入れ歯を入れて調整をする実習ですが、次回も今から楽しみです。

医療と経営

11/3に、東北大学の先輩で、歯科医院の経営について著名な康本先生の「次代塾」という研修会を受講してきました。

1年間、経営に関してのお話を聞かせていただき、様々な数字の読み方や、経営者としての心構えについて勉強させていただきました。

 

最終回であった今回は、懇親会などでも多くのお話を聞かせていただきましたが、「職人としての歯科医師としての技術だけでなく、従業員の生活に責任のある経営者としての知識が必要」「法律から逸脱したことは論外だが、法律を知らないこともイリーガルな行為をしている可能性があるので、法律に関して学び、法に基づいた経営をするべき」「経営と、歯科医師としての自己実現のどちらも重要であるが、歯科医師としての自分に少し重きを置いても良い」と自分なりに考えさせていただきました。

 

お金を儲けるという視点は、医療には似つかわしくありませんが、大病院の赤字問題も話題になっていますが、利益が少ないために新しい技術や設備の導入ができないといったことがあっては、患者さんへのより良いサービスの提供に結びつかないので、イリーガルなことをせずに、どんぶり勘定ではない、健全な経営を行えるように努力していきたいと思います。

認知症の方の歯科治療


10/30に、仙台市歯科医師認知症対応力向上研修会を受講させていただきました。

第2回の今回は、東北大学の服部教授から「認知症に対する歯科の役割」、仙台市健康福祉局の認知症対策担当課長の木村さんから「連携と制度(仙台市の施策)について」という内容でのお話を聞かせていただきました。

 

現在の要介護の方の原因の第一位は、認知症ですが、2025年には高齢者の方の20%にあたる700万人の患者さんが存在することになるという推計があるので、認知症に対する誤った偏見を無くし、皆が認知症に対して正確な知識を持って、対応できる社会が望まれます。

 

認知症のリスクになるものとして、65歳未満では、「糖尿病」「高血圧」「脂質異常」「肥満」が挙げられますが、65歳以上では、「糖尿病」はリスクになるのですが、「肥満」に関しては、むしろリスクを下げる因子になると考えられており、高齢者の方は、食事をしっかりと摂ることができるというのが重要になるようです。

 

歯を失わずに、しっかりと食べることができる状態を維持するためには、歯周病に注意する必要がありますが、認知症の初期では、ご自身で歯を磨くスキルが下がってしまうので、歯を磨くということ自体を、タイミングなどに関して習慣化することが重要になるようです。

認知症の中期では、「ガラガラうがい」が難しくなってくるので、お口のケアには周囲の方の介助が必要になりますが、ご本人の自尊心がありますので、無理強いする形ではなく、さりげなく行うことがキーポイントになりそうです。

 

上の写真の1枚目は、研修の修了証書ですが、2枚目の写真は、仙台市が作成している「認知症ケアパス」というものです。自分や周囲の方が認知症になった場合、また認知症になる前にも、認知症を理解するのに役立つのではないかと思います。特に、仙台市は、認知症への対応がかなり進んでいる都市で、このケアパスも作成のきっかけになった、仙台市在住の39歳で若年性アルツハイマーと診断された方も一緒にケアパスを作成していますので、実際に即したものになっていると思います。

 

この方は、認知症の正しい理解のために講演もされているようですが、YouTubeに、メッセージを掲載されているようですので、下にご紹介させていただきます。ご興味のある方は、ぜひ視聴されてください。

^貳霧けロングバージョン https://www.youtube.com/watch?v=AW4P4ZrOTHo

一般向けショートバージョン https://www.youtube.com/watch?v=69pdpTyeTVs

小中学校向け        https://www.youtube.com/watch?v=WpJNEA_Er-A

 

入れ歯の勉強会

10/28に、札幌のプライムデンタルさん主催の入れ歯の勉強会に参加させていただきました。前日入りしたのですが、札幌は大雨のため、飛行機が飛ぶか飛ばないか分からない状態での出発になりました。

入れ歯で有名な、宮城の齋藤先生と、三宅先生のコースなのですが、お二人とも話がとても分かりやすく、入れ歯が苦手な先生でも、すぐに臨床がうまくなる内容。そして、入れ歯がある程度できる先生でも、入れ歯に対しての理論がしっかりとしている内容の講義と実習でした。

 

デモになってくださる患者さんが3人もいらっしゃってくださり、実習も分かりやすく、「明日からできるようになる」という文言通りの講習会でした。

 

仙台から参加している私が、最も遠いところから来ていると思っていましたが、群馬県から参加されている先生もいらっしゃり、以前は名古屋から参加されている先生もいらっしゃったようです。遠方から参加する価値のある講習会です。

 

今回は、総入れ歯の歯型採りに関してでしたが、次回の噛み合わせの設定、3回目の入れ歯を入れた後の調整法についても、今から待ち遠しい気分です。

 

総入れ歯の患者さんが少なくなってはいますが、総入れ歯になってもしっかりと食べられる入れ歯作りを目指したいと思います。

歯の神経の治療

10/21に、日本歯内療法学会の認定臨床研修会を受講させていただきました。

今回は、奥羽大学の木村教授から、治療における診査と診断について。岐阜で開業されている林先生からは、術前と術中の診断について。香川県で開業されている荒木先生からは、治療計画、記録、予後の観察について。日本歯科大学の五十嵐教授からも、同様に、治療計画、記録、予後の観察についてのお話を聞かせて頂きました。

 

今回の認定臨床研修会は、神経の治療についての基本的で、治療の指針を決定するための重要なお話でした。木村教授、林先生からは、神経の治療を行うかどうか、どの歯を治療すべきかという決定を行う上で、どのように患者さんの訴えを聞いて、どのような方法で診断を決定するのかということを実例も提示してお話をして頂きました。

改めて、診査、診断の重要性と、確実に行う必要性を実感させて頂きました。

患者さんは、歯が痛いと感じると、虫歯が原因と判断することが多いのですが、実際には鼻炎が影響して歯に痛みを感じたりすることもありますし、色々な原因で、痛みを感じないはずの歯に、痛みを感じてしまうことがあります。

また、自分で痛んでいると思っている歯に、実際には全く問題がなく、他の歯が症状の原因であることも多いので、確実に診査をする必要があります。

 

また、荒木先生と、五十嵐教授からは、治療前、治療中、治療後の状況を把握する大切さと、そのためにどのようにエックス線の写真などの記録を取っていくのかという話をしてして頂きました。

また、学会員の先生方は、神経の治療に真摯に取り組んでいる方が多いのですが、個別の歯だけを見ずに、全体の噛み合わせなどを考慮して、歯を残すのか、それとも治療をせずに抜いた方が良いのかを判断する必要があるというお話もいただきました。

「おやしらず」は、独特な神経の走行が見られることが多く、治療が難しいのですが、きれいに治しても、その歯が、噛む機能を営むのに向いていなかったり、ラバーダムという歯に唾液や菌が入らないようにする器具が使えないようであれば、一見きれいな治療でも、感染を確実に防げていないので、予後に確実性が無いので、抜いた方が良い場合も多いので、自己満足の治療に走らないようにすべきという考えさせられるお話もしていただきました。

 

歯をどのように残すのか、全体を見て残さないという選択をした方が良いのか、どの歯を治療すべきか、神経を取るべきかといった判断をしっかりとできるように、今回の研修をしっかりと自分の中に落とし込みたいと思います。

患者さんから学ぶ

10/20に、「USJに行ってきました」と仰る患者さんから、上の写真のお菓子と一緒に、お手紙をいただきました。

とても若い患者さんですが、お手紙の文章もとても上手で、「すずめ歯科」の従業員や私に対して、とても細やかなお心遣いが感じられました。

 

患者さんとコミュニケーションを取る際に、言葉の選択を間違うことで、同じ内容でも違った捉え方をされてしまうこともあります。私が、この患者さんと同じ年齢だった時分には、こんなに素晴らしい言葉のチョイスができていませんでしたし、現在の自分を鑑みても、昨日の勉強会の懇親会の際にも、もう少し気を遣った方が良いのではないかというシチュエーションがありました。

 

まだまだ未熟な自分に気付かされましたが、これからは見習って、言葉を発する前に脳で考察しようと思います。